水際の植生を残す
沢沿いの木や下草は、日陰や生き物の居場所をつくり、土砂の流入を抑える働きを持ちます。草刈り・伐採は通路や利用場所など必要な範囲に絞り、植生を残す場所を地図に記します。
残す範囲は一律の距離で決めず、斜面・植生・増水する範囲を見て検討します。
STREAM CONSERVATION
この流れを、
次の持ち主にも。
沢のある土地を見つけること。その沢が、これからも大切に扱われること。沢バンクは、この両方を事業の中で育てていきたいと考えています。
自分たちの保有地を出発点に、水際の環境を守り、変化を記録し、その記録と手入れの考え方を次の所有者へ引き継ぐ。私たちの保全方針と、これからの取り組みをまとめました。

OUR PRINCIPLES
手を入れる前に、その場所の水と地形を知ることから始めます。
沢沿いの木や下草は、日陰や生き物の居場所をつくり、土砂の流入を抑える働きを持ちます。草刈り・伐採は通路や利用場所など必要な範囲に絞り、植生を残す場所を地図に記します。
残す範囲は一律の距離で決めず、斜面・植生・増水する範囲を見て検討します。
炊事・風呂・トイレの排水経路と、土を動かした場所からの泥の流入を確認します。処理方法を確保できない段階では、排水・し尿の回収と適切な処理を基本にします。
「沢から離れている」「生分解性である」だけで、流してよいとは判断しません。
写真、水温、流水の状態、最近の雨、生き物や岸の変化を、日付とともに残します。水が流れていない日も、その場所を知るための大切な記録です。
一度の観察で、通年の流水や渇水の原因を決めつけないようにします。
植生の働きの参考:林野庁「渓畔林が有する公益的機能発揮の評価」(PDF)
ON THE GROUND
現地での点検は、次の項目を基本に進める方針です。作業の前に管理区分や必要な手続きを確認します。
植生を残す場所、人が使う場所、沢へ下りる通路を分けて図面に記録。自然の落ち葉や倒木は、生息環境としての役割も見て扱います。
洗い物を沢で行わず、未処理の排水を流さない方法を用意します。携帯トイレなどで回収し、地域の処理ルールに従います。距離だけを根拠に浸透・埋設を勧めません。
土を動かす範囲を小さくし、雨で泥が流れ出る状態を放置しません。給油は水際から離れた場所で受け皿を使い、人工ごみや灰・炭は回収します。
取水の用途・時間・量を把握し、下流の利用者や管理者と相談します。自己判断の放流や流路変更を避け、元からいる生き物の環境を守ることを優先します。
OBSERVATION
上流側・利用場所付近・下流側など、安全に観察できる地点を決め、月1回程度を目安に同じ構図で記録する計画です。
増水時には近づかず、水が引き、安全を確認できてから観察します。水位や見た目だけで正確な流量を示すことはせず、「流水の状態」として記録します。
PASS IT ON
次の所有者が、その沢を知るところから始められるように。写真と履歴、管理の方針を一つにまとめる仕組みを目指します。
植生を残す範囲、利用場所、洗い場・トイレ、観察地点を整理。利用の可否や管理者が未確認の箇所は、未確認と示します。
過去の記録を消さず、日付付きで追加します。地形からの推定、公的地図の記載、現地で見た水の状態を区別して伝えます。
近隣の地権者や水を使う方々との情報共有、専門家への相談、継続に必要な費用の確保を検討します。
NEXT STEPS
このページは保全方針・活動計画の紹介です。以下の点検・定期観察・引継ぎ資料づくりについて、実施済みの実績を示すものではありません。(2026年10月22日公開)
植生を残す範囲、排水経路、泥が流れ込む場所、観察地点を地図と写真にまとめる。
沢の管理区分と作業内容を相談し、必要な手続きや手入れの優先順位を確かめる。
同じ地点を見続け、観察結果に応じて管理方法を見直す。次の所有者へ渡せる資料に育てる。
活動の記録は、日付・場所・実施内容・確認できたことをセットにして蓄積していく方針です。保全した区間や改善箇所、観察地点など、確かめられる内容で取り組みを伝えます。
北杜市での管理区分・作業の相談先:北杜市「河川の占用について」。工作物の設置や掘削などを始める前に、対象の場所と内容を確認してください。
CONTACT
保全に関する情報提供や、記録・管理方法へのご意見をお寄せください。
保全について問い合わせるお問い合わせ先:info@sawabank.jp
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